グルテンフリーダイエットの効果 – 片頭痛
グルテンフリーダイエット(※1)を、はじめて1年ほどですが、いつのまにか良くなったかも、と思うことの一つに片頭痛があります。
長年、月に一度は痛み止めのイブを飲むのがあたりまえでした。仕事が忙しい時には、月に2回くらい。パソコンに向かう仕事なので、肩こりもひどく、肩こりからくる頭痛だと思っていました。今でも肩こりはひどいままです。
(↑アメリカの薬局で売られていた頭痛薬。こんなかわいいパッケージだと持ち歩きたくなる!)
月に1、2度程度なのと、薬を飲めばおさまるので、職業病としてしょうがないもの、ととらえていました。しかし、片頭痛が全くない人に言わせると月に1,2度の薬でも「体に悪い!」と注意されることも。とはいえ、いったん片頭痛が始まると、ずっきんずっきんと脈を打つような痛みで仕事どころではなくなるし、人と会話するのもしんどくなるほどで頭を動かしてもずきずき痛む。市販薬さえ飲めば、30分~1時間でおさまるのだから、まーいっかという感じでした。
それがここ1年、たまに痛むことはあるものの、「あれっ、最後にイブ飲んだのいつだっけ?」という感じになりました。グルテンフリーダイエットと片頭痛の関係はわかりません。今でも毎日パソコンに向い、肩はがちがちなのは相変わらず。なんでもグルテンのせいにするのも、こじつけ信者みたいで怖いので、少し調べてみました。そうすると、片頭痛がなくなったという症例は簡単に沢山見つかり、その因果関係も研究されているようでした。
Does Gluten Cause Migraine Headaches? グルテンは、片頭痛をひきおこすのか?
上記のサイトでは、片頭痛とグルテンの関係性について調べた結果をまとめています。
疑問
- セリアック病の人は普通の人よりも片頭痛がよくあるのか
- 片頭痛もちの人は、セリアック病になりやすいのか
- グルテンが片頭痛を引き起こすのか
1.について
2001年の調査。スペインの子供86人、ドイツの大人、イスラエルのセリアック病の子供111人を対象にしたところ、スペインで19%が片頭痛もち。(セリアック病でない人の場合10%)。ドイツで28%、イスラエルで12.6%(セリアック病でない人の場合5.7%)というそれぞれ高い数字がでたそうです。
2.について
2003年イタリア、トルコ、2011年にイランで調査されたが、はっきりと確証をえる結果は得られなかったようです。
3について
セリアック病の原因と片頭痛の原因が同じである(グルテン)とはいえない。同じ病気、例えば高血圧の人の原因がみな同じ1つの事であるとは限らないように。
それでもなお、セリアック病と片頭痛は関連性があると考えられている。小さな調査だが、セリアック病と診断された4人を、グルテンフリーにしてから6か月追跡調査したところ、1人が完全に片頭痛がなくなり、3人は大きく改善したとのこと。頭痛が緩和されたのは、PETスキャンによると脳への血流がよくなったことに伴う。他の予備研究で12人を対象にした時も、同様の結果が得られた。
結論
セリアック病と片頭痛に関連性はありそうだが、はっきりとした確証は得られなかった。グルテンが片頭痛の原因であるとする、記事はネットや新聞にも見かけるが、まだ仮設の域にすぎず、結論づけるにはまだ早い。
Peter Olins, PhD(ピーター・オリンズ博士)
ということだそうです。そうだろなーというのが、私も皆さんも同じ感想ではないでしょうか?確かによくなったと思うけど、確証はもてない。
Migraine Headaches and Gluten-Free Diet 片頭痛とグルテンフリーダイエット
この記事だと、片頭痛とセリアック病は関連しており、グルテンが片頭痛を引き起こすかもしれない、という論文を引用してます。
他にも、「毎日片頭痛があり何軒もの病院をまわっても改善しなかった人が、グルテンフリーダイエットを始めたら1週間以内に片頭痛が止んだ。」
という個人の体験談は、英語のサイトでいくつもありました。こういった個人の体験も本当の事だと思います。
グルテンは免疫疾患を引き起こすので、人によって症状が様々です。グルテンが片頭痛の引き金になるかどうかは証明されていませんが、人によってそういう症状がでることは考えられるな、と私は思います。私の片頭痛が軽減したのも少しは関係あるんじゃないかなーと思います。
簡単に言ってしまえば、「そう思ったほうが、グルテンフリーダイエットを続けるモチベーションになりやすい!」という事です。正直なところ。。。
※1 ダイエットというと、食事制限や体重を落とす事を目的としたものとしてとらえられがちですが、英語の意味としては、「食生活、食習慣」という意味もあり、グルテンフリーダイエットという言葉は、「グルテンを摂取しない食生活」という意味でとらえるのが欧米では一般的なようです。